本来、食道は強い筋肉でできており、規則的に収縮と拡張を繰り返す蠕動運動をおこなって、口から入った食物を胃に送っている。それが、何らかの原因により食道の機能が低下してしまい、蠕動運動がうまく出来なくなり、食べたものがスムーズに胃まで送られないという現象が起こってしまう。その結果、どんどん食べ物が溜まって、食道が大きく膨らんでしまうのだ。巨大化した食道の下にある気管支が圧迫されて、呼吸がし辛くなったりもする。
また、長時間食べ物が停滞しているところに胃酸などが逆流して食道の粘膜を障害し、炎症を起こす食道炎を併発する恐れもある。食道の筋肉が低下しているため、胃内容物の逆流を防ぐ力がないということが要因の一つ。逆流がひどい時には、そのまま嘔吐してしまう。胃に到達せずに、食道内に溜まっているものを吐く行為を吐出と言うらしいが、胃からの逆流が食道に溜まっているものを押し出す形になっているような気もしないでもない。
この吐く行為がやっかいで、上手に吐かないと気管支に入ったり、肺に入ったりしてしまう。そのせいで、気管支炎や肺炎をも引き起こしてしまうのだ。一般的に誤嚥性肺炎と言われている病気だ。人間でも、高齢者が発症しやすい。
とにかく、本当に様々な病気を併発する恐れをもっている病気なのだ。一度巨大化した食道は元に戻ることはなく、根治も難しい。いかに吐出することなく生活していけるかが最大の課題になる。
対策として、ご飯は、食道から胃にスムーズに流れるように立った状態で食べさせて、その後は、最低でも10分~30分は抱っこをする。抱っこが難しいわんちゃんは、身体を45度以上にして食べたものが胃に落ちるようにしてあげる。
食べるものは、ドライフードをそのままあげている家庭もあれば、完全流動食をあげている家庭もある。
この病気に100%の答えはないので、そのわんちゃんに合ったご飯・治療法を、探していかなければならない。

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